自己肯定感の低かった私がどのように高めたかの話。
私は恥ずかしながら自己肯定感が低いまま大人になりました。
まず、自己肯定感とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情。また自らの価値や生存意義を肯定できる感情のことだそうです。
私自身『自己肯定感が低い』ということ自体に気づくまでにかなり時間がかかりました。
皆さんは、自分の自己肯定感が低いのか高いのかなんて考えたことありますか?きっと考える方は少ないと思います。
私もずっとネガティブな性格なんだ。マイナス思考なだけだ。とそう思っていました。
では、いつ自分が自己肯定感が低いと気づいたのか。
それは社会に出てからでした。つまり会社という組織で働くようになってからです。
もちろん新しい場所や新しい人間関係に身を投じるとき、誰でも不安になると思います。それは当たり前の感情で特別なことでは決してありません。ただその不安レベルを数字で表した時どうでしょう。1〜10で示した時、私は間違いなくレベル10の人間でした。
私は必要以上に自信がなく、何をするにも自分ではやり遂げられないのではないか、自分はそもそも周りに必要とされているのかという感情に常に支配されていました。
また、自分のやり方が周りの人と少し違っていたと気づいた時、なんとも言えない不安と恐怖感に苛まれるのです。
新しい仕事や、ルーティンでない業務を依頼された途端に、自信が持てないことから憂鬱になってしまいます。でも周りを見れば、そんなことにいちいち動じている同僚や同期はいない。その時初めて自分が普通ではないこと、自己肯定感が低いことに気づいたのです。
自己肯定感は成長過程で育まれるものと言われています。よって幼少期の親の言動が大きく影響します。
ここで少し私の主人の話をさせてもらうと、私の主人は驚くくらい自己肯定感がきちんと備わってます。
その理由はすぐに義両親に会って理解しました。自分の親とは全く違かったのです。こんなにも自身の子をきちんと褒める親がいるのかと軽くカルチャーショックを受けました。
例えば、テストの点数が80点だった時、主人の母親が「平均点より高いじゃない、すごいね、頑張ったね」と笑顔で息子を褒めるのに対し、
私の母親は「残りの20点はどうして取れなかったの?」と落とした点数にフォーカスして会話をする人でした。
私は幼少期どうしたら母から褒めてもらえるのかそんなことばかり考えていた気がします。いつしか頑張るという行為が自分自身のためではなく、母に褒めてもらうことが目的になっていきました。幼少期から習っていたダンスとピアノも母がピアノが好きなことを知っていた私はたいして好きでないピアノを結果11年間続け、逆に大好きだったダンスをやめました。
ピアノを続けていたのは唯一ピアノを弾いてる私を褒めてくれたから。ただそれだけでした。
そうやって私は自分をなくして、母に褒めてもらうこと、母が喜ぶことを選択するのが当たり前になっていったのです。やりたいことなんて考えることすらしなくなりました。
小学6年生の頃、総合の時間で『自分の夢』について調べて発表するという課題に対し、私は小学生にして夢が考えられなく、結局『虹』について調べるというクラスで一人おかしな状況になったことを鮮明に覚えています。
ただこれが不思議なことに、そういう生き方をしてきた自分に気づくのが、結婚をして実家を離れた時だったのです。最初は意識的にやっていたことも、それが日常になってくると次第と無意識の領域に入っていくのかもしれません。自分を持たないことに疑問すらなかったのですから。
だからと言って母親に愛情をかけてもらえなかったとは思いません。大切に育ててもらったとちゃんと思ってます。ただ教育方針というか、私の母が子供の想いを汲んだり、褒めたりしない性格で、一方私は、承認欲求が高い子供だったということだけかもしれません。
自己肯定感を身につけないまま大人になった私は社会に出てから苦労しました。
少しのことで自信をなくし、心が折れ、そんな毎日でした。泣いてばかりの日々でした。
でも少しずつ仕事を覚え、自分の仕事ぶりを褒めてくれる上司出会い、先輩によく出来た後輩だと褒めてもらえたり、少し重要な仕事を任せてもらえるようになったり、
そんな些細なことが徐々に私を変えていきました。
そして家に帰れば自分を認めてくれる主人がいる。認めてくれる環境がそこにはたくさんありました。
私が思うことは、自己肯定感が低い人がいくら『自分ならできる!大丈夫!』と頑張って言い聞かせたところで自己肯定感を身につけることは難しいということです。
結局、他者から認めてもらえたり、褒めてもらえたりすることが徐々に自信となり自己肯定感を高めることになるのだと思います。
自分の存在意義を感じられる環境を、自らの手で努力して勝ち取っていくしかないんだと感じました。
母に対してどうしてあの頃褒めてくれなかったのか。そんなことを今更問おうとは思いません。
ただ今わたしも母になり、我が子には自己肯定感を持って育って欲しい、そういう子育てをしたいと心から思うのです。そんな独り言でした。。。
ではでは⭐︎